大学2年の時、53万7000円のUSB投資詐欺に遭った話。(バイナリーオプション)その①

タイトルにある通り、私は大学2年の時USB投資詐欺に遭いました。大学生にとっては被害額が額なのでだまされる方が悪いだろと思われる方がいるかもしれませんが、私自身も全くその通りだと思います。しかし当時の私はまんまと騙されてしまいました。

どのようにしてこのような被害に遭ったのかを以下に述べていきたいと思います。

 

 

この詐欺に遭う前から私は投資に多少興味がありました。FXのアプリでデモ口座で体験したりもしていました。

 

そんな大学二年のある日、高校の野球部の同期から久しぶりに連絡が来て、ご飯でも食べに行かないかといった事でした。それがすべての始まりでした。

 

約束した当日は渋谷で昼飯を食べる予定だったのでハチ公前で集合しラーメンでも食べるか、となってラーメン屋に行きました。

その店でその同期から「投資に興味がないか」と聞かれました。先にも述べたように多少興味があったのであると答えました。

そうすると同期は「俺最近投資始めて、先月20万儲かったんだよね」と言っていて、「俺は単にある人から教えられた方法に従ってやってるだけなんだよね」「お前にも教えてやりたいけど、俺が考えた方法じゃないから俺からは教えられない」「俺が教えてもらっている人はすごい忙しい投資家で、なかなか予定合わないんだけど俺気に入られているからどうにか頼み込めば会ってくれるかも」「どっかで二日連続で空いてる日ない?」と言われ、正直怪しいなとは思いましたが、その同期は野球部時代は毎日黙々と練習に励み、浪人期も一緒に過ごした仲なのでとても信頼していたし、話を聞くだけなら無料だしいいかと思い、空いてる日を伝えました。

 

その日はラーメン屋を出た後その同期は用事ができたからと渋谷の街に消えていきました。久しぶりに会ったのにラーメン食べるだけとかあるか?と思いながらも家に帰りました。

後から分かったのは同期は私に投資を紹介するためだけに会っていたので、その目的を果たした同期は帰っていったのでした。

 

それから数日後同期から電話が来て、「この前の予定で会ってくれることになったから、その日はあけておいてね」「ほんとにすごい人だから楽しみにしておいてね」「服装はスーツで来て」と言われました。これもあとから分かったことですが、初めからその投資家と呼ばれる人に会えることは決まっていて、その人の価値上げのためにこのように電話をしてきたのでした。

 

そしてその人と会う当日、大学での授業を受けた後集合場所へと向かいました。集合場所へ着くと、投資家と言われている人に会う前に近くのマックで、同期から投資の種類、基本的な方法、同期が投資を始めた理由などをプレゼンされました。そしてその後投資家と呼ばれる人のもとへと会いに行きました。

 

コーヒーが一杯1200円もするカフェでその人が来るのを待っていると、投資家と呼ばれし人が現れました。見た目は20代後半くらいでチャラ目な感じでした。その人は持ってきた資料を用いて口早にその投資の説明を始めました。

その時に投資の種類はバイナリーオプションであり、投資を始めるにあたっては投資するタイミングが表示されるUSB教材を購入する必要がある事。また、その教材を用いると年利200%が可能になる事。銘柄ごとの勝率などが示されたパフォーマンス表といったものを見せられたりしました。

 

その説明の中で最も印象的だったのは、そのUSBを購入するのには53万7000円かかる事。そして私がそのUSBを購入した場合その中の5万円が紹介者の同期に流れるといった事でした。

今思えばこれは典型的なマルチ商法で、私は同期に入る5万円のために利用されたんだと考えられますが、当時は紹介者が高校時代からの信頼していた人だった事や、説明の中でこれは法律的にもマルチ商法ねずみ講ではないといった説明があったこともあり、さらにもともと投資には興味があった私の気持ちは揺れ動いてしましました。

 

その投資家と呼ばれる人からの話が終わった後、普段から同期がお世話になっている先輩がすぐ近くにいるので三人でご飯を食べに行くことになりました。

これもあとから分かったことですが、こうして先輩とご飯にいくことも偶然などではなく、私が投資に気が向くようにするために初めから決まっていたことでした。

 

その三人でご飯を食べている時に、その先輩や同期が投資を始めたことによって変われたことなどを話したりしていました。「君も勇気をだして一歩踏み出してみたらいいよ」と言われたり、「もし投資を始めて成果が出なかったら俺たちがUSBの購入金額を肩代わりしてやるから、まあいうこと聞いて普通にやってたらそんなことないと思うけどね」などと言われて、その当時、その当時の生活を何か変えたかった私はそのUSBを購入することを決意してしまいました。

 

しかしUSBを購入するためには先ほどにも述べた53万7000円を準備しなくてはいけません。当時貯金は20万円くらいしかなかったので、どう考えても足りませんでした。それを同期とその先輩に言うと、俺たちは学生ローンと消費者金融でお金を借りて始めたといっていました。

借りる方法を教えるから明日も来れるかと聞かれ、投資家に会わせてもらう約束をした時に二日連続で空いている日を指定していたので、空いていると答えました。

 

これも後から分かったことですが、投資家に会わせてもらう日に二日分開けさせられたのは、USBを購入すると決心してから、色々調べたり、気が変わる前にすぐに購入させるためだということでした。

 

またその日は同期が自分の家に泊まりに来たいといって、泊まりに来ました。これも自分の気が変わらないように来たのだと思います。

 

そして次の日、学生ローンや消費者金融でお金を借りるにあたって必要となるものを教えられて、それをもち消費者金融へと同期と共に向かいました。

 

 

書いているうちに当時の自分にイライラしてきたので続きは後日書きたいと思います。