院試の準備をするにあたって

自身の院試を終えて結果としては合格したので良かったですが、こうした方がよかったなと思う事もあったので、参考になるか分からないですが記していこうと思います。

 

 

・受けた院試について

私は自分の大学の大学院入試のみを受験しました。そのため、外部の大学院の受験を考えている方の参考にはならないかもしれません。

受験したのは、関東の国立大学の化学系の学科です。

 

 

・三年時までの勉強の程度について

私の三年時までの勉強の程度は、単位をとる前にテスト前にその場しのぎの勉強をし、単位を取得し、長期休みに入るとすっかり忘れてしまっているといった状態で、院試を受けるにあたってはどの教科でも最初から勉強をし直す必要がありました。

 

以上のような状況で院試の勉強を始めました。

 

院試の必勝法として、過去問収集が大事になります。私の大学では何年分かの過去問が図書館においてあり、自由に閲覧したり印刷できるようになっていました。なので自分で過去問を集めることが可能でしたが、研究室の先輩が電子ファイルで送ってくださったのでそれを利用しました。

また、コロナ禍で一時期入構禁止になっていたこともあり、郵送で往復の切手代を支払えば大学側が送ってくれるといった状況でした。

 

また先輩などから過去問をもらう際に、先輩が解いた過去問の解答が存在していると格段と勉強しやすくなるので、過去問をもらう際には解答がないかを聞いてみた方がいいと思います。

私の場合は、先輩から頂いた電子ファイルに何年分かの解答があったのでとても助かりました。

 

 

大学入試の際も過去問をみてその大学の傾向をつかむのは重要だったと思いますが、大学院入試ではそれがさらに重要となります。というのも、大学院入試の科目を過去問を見ずに勉強すると、それぞれの科目の範囲が膨大であり、4年生から始めるようでは全範囲を勉強し尽すことが不可能に近いからです。私のように大学に入学してからコツコツと勉強をしてきた人は話が別だと思いますが。

 

なので私のように4年生の四月にようやく院試の勉強を始めるような人は、一度院試の過去問をパラパラ見て、それぞれの科目の傾向をつかみ勉強する範囲を定める必要があります。そのようにしてから勉強をすると効率よく勉強できると思います。

 

しかしそこには一つ問題があって、私の場合もそうであったのですが、過去問の傾向が自分の受ける年の直近で変わっている科目がありました。院試の問題は教授のなかの誰かがつくっているので、自分が受けた学部時代のテストを見返して、その問題を誰が作成したのかを特定できると、教授が退官したと同時に作問者が変わったんだななどと考えることができます。

 

院試の作問者が分かると、その教授が学部時代のテストで出していたような問題が出る可能性が高いので、その教授がもっていた授業のテスト問題を見返したりするのも大変効果があると思います。自分が受けていなかった授業であっても受けていた友達などからテスト問題をもらった方がいいと思います。

 

以上のようにして勉強していけば4年生の四月から院試の勉強を始めたとしても、十分対応できると思います。

 

私は受験科目の過去問を10年分何周もしましたが、教科によっては傾向がずっと変わらない科目もあれば、直近で傾向が変化している教科もありました。作問者の違う過去問を完璧にしても、本番では全く無意味であったと感じたので、直近の過去問を見て傾向が変わっているようであれば、それより昔の過去問は余裕があったらといった程度でいいと思います。

 

院試は6割取れれば受かるといわれているので、本番では自分のできるところを正確に解ききることが重要となります。本番では焦らず問題に向き合うことが重要です。私が本番で初見の問題をみて焦ってしまったため。

 

院試は受かって当然と思われがちで、ハードルはそこまで高くないですが、基準点に達しない場合は容赦なく落ちますので気を抜かず勉強を頑張ってほしいと思います。